第89回東京箱根間往復大学駅伝競走沢山のご声援本当にありがとうございました

1月2日・3日(水・木)東京都千代田区大手町から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を経て神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖までの往復、往路108km、復路109.9km、計217.9kmを争う第89回東京箱根間往復大学駅伝競走が行われました。  2日(水)の往路では、本学の選手は全力を尽くしましたが、残念ながら途中で無念の棄権という結果となりました。  また3日(木)の復路では、記録には残りませんが,8区にて区間賞の選手を36秒上回るタイムで走り抜けました。  来年の第90回大会は、予選会からの挑戦となりますが、捲土重来を祈念しています。  皆様、沢山のあたたかいご声援本当にありがとうございました。

追記:本学科からエントリーされた塩谷君,ごくろうさまでした.


第89回『箱根駅伝』当学科4年生がエントリー

学生の皆様へ

第87回・第88回に引き続き『箱根駅伝』に精密機械工学科の塩谷君(4年生)がエントリーされました.

・塩谷 潤一(シオヤ ジュンイチ)くん 4年生

皆さん,ご声援のほどよろしくお願いします.

★「中央大学駅伝応援サイト」

https://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/ekiden/index_j.html

★文化放送『箱根駅伝への道』に塩谷潤一(理工4)出演しました!

https://www.joqr.co.jp/henomichi12/2012/12/post-74.html

 

 


就職情報(2012年12月24日)

就職活動を始めようと思っている,既に始めている学生の皆様に連絡します.

以下の企業の求人票が来ました.

①企業名:ぺんてる株式会社

②企業名:レンゴー株式会社

③企業名:AGC旭硝子株式会社

④企業名:株式会社酉島製作所

興味のある方は,掲示されていますのでご覧ください.

また,現在以下の企業の方々に,就職担当(梅田先生)をご来訪頂いております.

日産テクノ(自動車),大日本印刷(印刷),YKK・YKK AP(ファスナー,建材),プレテック(精密洗浄装置),新明和工業(特装車,航空機など),日本航空電子工業(コネクタ,航機),バンドー化学(伝動ベルトなど),東京精密(三次元測定機,半導体製造装置),西松建設(土木),ジャトコ(車トランスミッション)

これらの企業は特に中大精密の学生採用に意欲が高いようですので,興味のある方は,掲示されていますのでご覧ください.

また,就職担当(梅田先生)のところにも資料があるそうですので相談してください.


就職情報(2012年12月21日)

就職活動中,就職活動始めようと考えている学生に連絡します.
2号館6階の就職関係の掲示板に既に数十社からの求人案内を掲示しています.
詳細について記載されていますので,参考にしてください.


2012年度後期・秋学期試験監督者説明会の開催について

2012年度後期・秋学期試験監督者に選任された皆さんに連絡します.
この度は2012年度後期・秋学期試験の実施に伴い,試験監督者として登録いただきありがとうございます.
つきましては,2012年度後期・秋学期監督説明会を下記の通り開催いたしますので,必ず出席くださるようお願い申し上げます.

■日時:2013年1月17日(木) 12:20~(20分程度)
■場所:理工学部3号館10階 31008号室
■内容:(1)試験当日の注意事項(2)そのほか

     


YKKグループ(YKK・YKK AP)OB訪問会のご案内

現在,YKKグループで活躍している,本学出身の先輩社員がキャンパスを訪問します.
OBを囲み,会社のこと・仕事のこと・社会人生活について・・・など
ざっくばらんにお話ししましょう!!
お気軽にご参加ください.(事前に予約は不要です)
■訪問日:2012年12月21日(金)
■時間 :13:00~14:00
■会場 :後楽園キャンパス2号館 2735号室

就職を考えている方は,参加してみてください.


更新を始めました.(2012年12月20日)

今まで長い間更新を休んでしまい大変申し訳ありません.
これから,学生のみなさんにとって大事な情報を発信してきますので,訪問してください.


大隅研究室助教 田村雄介先生

精密機械工学科に2012年4月に赴任された,助教の田村雄介先生を紹介します.

【経歴】

千葉県船橋市出身

麻布高校 卒業(1999年03月)

東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース 卒業(2003年03月)

東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 修士課程 修了(2005年03月)

日本学術振興会特別研究員 (DC2)(2006年04月〜2008年03月)

ドイツBielefeld大学 Visiting Student(2007年04月〜2007年09月)

東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 博士課程 修了(2008年03)

東京大学人工物工学研究センター 特任研究員(2008年04月〜2009年11月)

東京大学大学院工学系研究科 特任研究員(2009年12月〜2012年03月)

中央大学理工学部精密機械工学科 助教(2012年04月〜)

【趣味】

自転車、サッカー、お酒

【研究】

学生の頃は、「作業者意図の推定に基づく卓上作業支援システム」に関する研究をしていました。これは、机の上で人間が行う様々な作業を、ロボティクスの技術を利用して支援してあげようというものです。 具体的には、作業に必要なものを持ってきてくれたり、不要なものを片付けたりしてくれる自走式トレイシステムを開発しました。人間の手や視線の動きを認識する画像処理技術、それらから人間の意図を推定する統計的なモデル化手法、人間の意図に従って適切なタイミングでトレイを移動させる手法などを統合することで、このシステムを実現しています。

東京大学での特任研究員時代には、縁あって以下に挙げるような様々な研究に携わりました。 – 人間・ロボット共存環境での移動ロボットの安全かつ効率的な動作設計 – 知能化環境における物体の位置管理 – 環境情報を利用した無線LAN端末の位置推定 – ふわふわディスプレイの開発 – ヒューマン・マシン・インタラクションにおける能動性と意志作用感が認知能力に与える影響の解析 – 歩行者の意図を考慮したモデル化 これらについて興味がある方は https://tamlab.jp/researches.html をご覧ください。

2012年の4月に中央大学に着任してからは、人間とロボットの円滑なインタラクションの実現を目指して研究を行っています。 我々人間は、他者とのインタラクションにおいて、相手の行動を観察し、それに基づいて相手の意図を推定したり、相手の次の行動を予測したりし、その上で自らの行動を決定するということを行っています。円滑なインタラクションのためには、このような意図推定や行動予測が非常に重要なのですが、一方で我々はこれだけではなく、自らが積極的に動くことによって、相手の行動を誘導するということを行っています。 このような他者行動の誘導をロボットに実現させることを目指して研究をしています。現在は、人間が行う非常に巧みな他者行動の誘導動作を解析することを目的とし、特に極端で巧みな例として手品に着目して研究を行っています。 手品の世界においては、他者の注意を誘導する技術をはじめとして、インタラクションにおける重要な知見が数多く積み上げられています。これらの知見を工学的に応用するべく、人間の動作・視線の解析を通じて、モデル化をしていこうと考えています。

 


材料強度学研究室(米津研)  研究室紹介

2012年度に着任された米津先生を紹介します.

【経歴】

青山学院大学理工学部機械 工学科卒業(1999年)

青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了(2001年)

キヤノン 株式会社勤務(2001~ 2003年)

青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了(2006年)

青山学院大学21 世紀COE プログラム研究支援者(PD)(2006年4 ~ 12 月)

大阪大学 大学院工学研究科機械工学専攻助教(2007 ~ 2012年)

中央大学理工学部准教授(2012年~)。

日本材料学会論文賞、日本非破壊検査協会論文賞、創立 60 周年記念優秀論文賞 他多数受賞経歴あり。

【研究分野】

未知の領域が広がるナノスケールの微細な 材料の世界で、変形し破壊される法則性を見出し 予測することで、安全・安心な社会に貢献していく

形あるものは全て壊れる。よく使われる言い回しですが、米津先生の専門分野は、正にこの言葉を前提としています。「材料強 度学」とは、どんな負荷条件で材料が変形し破壊に至るか、その限界を推定し、予測する研究領域です。その対象となるのは、 旅客機やエネルギープラントなどの大きなものから、携帯電話などに使われるナノスケールの材料まで多岐にわたります。しか し、「全て壊れる」といっても、私たちはその事実を忘れてしまいがちです。材料強度学は、だからこそ人間社会の安全を維持 するためになくてはならない存在なのです。米津先生の言葉からは、その目的を成し遂げるための強い意志が伝わってきます。

大型インフラの強度予測も 安全を目指す志は同じ

いまは寸法がマイクロメートルやナノメートルという微小材料の研究 がその中心になっている米津先生ですが、研究者としてのスタートライ ンは、石油や天然ガスなどを扱うパイプラインや貯蔵タンクなどの大 型インフラが対象でした。経年的な劣化や損傷が許されないこの種 の設備を、壊れる前に未然に察知するためにモニタリングするセンサー やシステムを研究していました。何百m という配管の要所、要所に 超音波センサーを付け、常時、損傷発生による微弱な超音波の信号 をチェックしながら状態を監視して危険を予測する「非破壊検査」と 呼ばれる手法です。現在のマイクロやナノレベルにおける材料強度学 とはもちろん手法は大きく違いますが、安全や信頼を目指すという目 標は共通しています。先生は、こう語ります。「特にこの分野だけに特化する、という思いはありません。材料 は世の中の実に多様な場面で使われていますし、どんな分野でも必 要とされる研究者でありたいと思っています」 ただし、この最初の研究によって材料の劣化や損傷の本質に興 味をもち、その防止策の一つである表面改質法に関する研究へ次第 にシフトしました。つまり、劣化してしまう材料でも頑丈な膜(薄膜や コーティング材料)を付与してあげれば、長持ちする場合があります。 しかしながら、このような薄膜材料の厚さはマイクロメートル以下であ り、髪の毛の太さよりとても小さくなるので、実験が格段に難しくなり ます。

髪の毛の100分の1以下の世界で 生まれる新たなる実験のテーマ

さて、マイクロやナノスケールの強度学では、これまで留意しなくて よかった様々な要素が加わります。 「対象が小さくなると、体積に対して表面の割合が格段に大きくな るので、従来は無視できていた表面の効果を考慮する必要が出てき ます。また、これまで単に均質な固体として扱ってきたものでも、原 子の集まりである結晶の個性が主張し始め均質体ではなくなる点、さ らには、わずかな原子層の乱れがその材料自身の致命傷になりうる、 という違いも生まれてきます。現在の材料強度学の世界は、髪の毛 の太さの100 分の1くらいの1μm(マイクロメートル)以下の水準にま で扱う対象が広がっています。しかし、こうした研究内容の変化も、 ここ20 年のナノテクノロジーの進歩による分析装置の開発など技術 革新から生まれたと言っていいかもしれません」 どんな力が加わっても、この材料はここまで変形や破壊に耐えられる。それを予測できる法則を、実験と計算の両方を組み合わせて 新規な理論を見出していく「材料強度学」。だからこそ、ナノスケール のような微小で新たな材料を対象にする場合には、その実験方法を 考えるのが一番のテーマになります。なぜなら、最も一般的な実験 方法である“材料を引っ張る”という方法が、サイズが小さくなると 不可能になるからです。そのため米津先生の研究室では、ときに実 験装置そのものを開発することもあるのです。

アイデアあふれるアプローチで 「変形」と破壊の予測に挑戦

それではいま、材料強度学の実験の世界はどのように展開してい るのでしょうか。研究室における事例を、米津先生に紹介いただきま しょう。 「下の左側の図の円錐形の部分は、ダイヤモンド製で『圧子』と 呼ばれます。その下の材料に押し付けて、そのときの押し付けた力と 変位の関係である接触の力学的応答から正確に強度を予測できま す。右側の図は、異方性といって左右と上下にそれぞれ引っ張った 場合に変形特性が違う、塑性加工された材料の実験事例です。こ のような変形異方性は、薄膜や複合材料でもよく見られますが、対 象寸法が微小になると引っ張ることができないので、中央部に圧子 を打ち込んだ際の応答により、計算上で変形特性を予測します。つ まり、これまで2 方向に引っ張っていた実験を1 回の『接触』で終 わらせるアイデアが生かされています」

ナノスケールから 壊れにくい材料開発にも挑戦

米津先生が取り組むもう一つのアプローチは、壊れにくい材料開 発の領域です。 「材料の寸法をナノスケールまで縮小すると、変形せずにすぐ壊 れてしまう性質を示し、これを『寸法効果』といっています。これ がマイクロマシンなどの微小機械の開発や製造を難しくさせていま す。そこで、1μ m 以下の薄い膜を波状にしてコーティングすること で、すぐに破断していた材料を、伸び縮みするしなやかな性質に変 化させるというアイデアを思いつき、開発に成功しました。この成功 は、これまで培ってきた材料強度学や材料科学の蓄積によるもので す。つまり、材料を創製する「材料科学」に、変形や破壊の法則を 議論する「材料強度学」をうまく組み込み、新たな機能を付与するナノ材料の開発を実現しました。また、最近では水処理膜というナノ サイズの孔が無数にあいている膜濾過材料の共同研究もスタートして います。持続可能な水資源を確保する濾過機能を発現するには、ナ ノ孔のサイズや配列が鍵となりますが、これらは材料全体の強度や 寿命に大きく影響を及ぼします。そのため、ナノ孔の最適化、つまり 濾過機能と強度のバランスの検討も我々のナノ材料強度学の使命で す。今後もこうしたナノスケールにおける材料の力学的な設計に挑戦し、 今までに実現されていない新たな機能創製を模索していく予定です」 米津先生が手がけるナノスケールの材料強度の分野はまだ普遍的 な法則性が確立されておらず、分子レベルの大きさのナノマシン開発 などの需要が見込まれるなかで、その研究成果に大きな期待が寄せ られています。 「材料や技術を開発されている方々とのコラボレーションは、もち ろん重要だと考えています。応力を低減させる力学設計や材料の組 成を変えることで壊れにくくする方法の提案など、研究を通して様々 な分野に貢献できることは数多くあります。」実際に電機、自動車、 材料関連のメーカーやエネルギープラントなど様々な企業との共同研 究プロジェクトにも参画しています。「ただ、その一方で、材料強度と いう純粋なサイエンスの面白さにもひかれています。ものが壊れたり、 何かが起こったときに、そのメカニズムを探究し解明する過程に醍醐 味があります。まさに、複雑で難解な現象の本質や真相を明らかに するような気分になります」 安心・安全な社会になくてはならない材料強度学の世界。そのな かで、発想力豊かな米津先生の研究との出合いが、サイエンスの真 のよろこびをもたらしてくれるはずです。

Message ~受験生に向けて~

よい成績をすぐに得られるような短期集中の勉強法 ではなく、高校では十分な時間を使って基礎をしっかり 学び、大学でも焦らずそれぞれの分野の基礎を学んで ください。技術革新が目覚ましい現在、社会に出ると 様々な分野を横断しなくてはいけないかもしれませんが、 基礎力がある人は、いかなる問題にぶつかっても必ず 解決できると思います。


平岡研究室助教 川原田寛先生

精密機械工学科に2011年4月に赴任された,助教の川原田寛先生を紹介します.

【経歴】

佐賀県立 致遠館高等学校卒業 (1998/03)

東京大学 理科一類修了    (2000/03)

東京大学 工学部計数工学科数理情報学専攻卒業  (2002/03)

東京大学大学院  情報理工学系研究科数理情報学専攻修士課程修了(2004/03)

東京大学大学院  情報理工学系研究科数理情報学専攻博士課程修了(2007/03)

理化学研究所 VCADシステム研究 研究員  (2007/04~2011/03)

現職  (2011/04~)

18歳で東京に来てから10年以上経ちました.はじめは電車に乗るのもオタオタし ていましたが,今は車がいらないので住み心地がよいです.学生のころから数学 が好きだったのですが,特に図形や幾何などが得意でした.大学で研究室を選ぶ ときも,それが大きく影響しました.好きなことしかやらないだけかもしれませ んが.

【研究】

修士や博士のころは,コンピュータグラフィクスや CAD(計算機支援設計)で使 われる細分割という手法について研究していました.図1のように粗いポリゴン から細かく滑らかなポリゴンを作る手法で,映画やゲームなどでキャラクターを 作るときに使われています.数学的に言えば補間法の一種で,CAD にも応用され ています.

博士終了後からボリュームメッシュ(四面体や六面体等で空間を区切っているメ ッシュ)の研究を始めました.ボリュームメッシュは物理シミュレーションで用 いられることが多く,シミュレーションとCADとの融合を目指す次世代CADの基本 モデルです.

図2,図3のように物体表面が与えられたときに,内側に四面体や六面体をうま く敷き詰めることを”自動で”行うことが目的です.簡単に思えるかもしれません が,シミュレーションに利用するためにはボリュームメッシュが幾つかの条件を 満たす必要があり,条件を満たしつつの自動化は20年以上研究されている難しい テーマです.シミュレーションを行うために人手を割いてボリュームメッシュを 作成している企業も沢山あります.

【学生へ一言】

“学校の勉強は社会に出てから役に立たない”,”勉強しても就職には関係ない”等 の意見は一部当たっていますが大抵間違いです.大学で教える学問の範囲は広く, 自分で勉強できるのはそのほんの一部です. それがピンポイントに会社に入った後に使える確率はそう高くありません. ですが,大学のカリキュラム(特に1,2年次)は社会のニーズを無視して作られ ているわけではなく,むしろ社会にでてから使う確率が高い順に採用されていま す.私も企業が,とある問題で困っているとの話を聞きますが,大学の勉強を網 羅していれば解決策や次善策を思いつけるケースだと思うことが多いです.

勉強しても報われる確率が低いからと言って,全く勉強しなければどんな問題も 解決できません.逆に勉強すればするほど,報われる確率は上昇するのです.


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