大隅研究室助教 田村雄介先生

精密機械工学科に2012年4月に赴任された,助教の田村雄介先生を紹介します.

【経歴】

千葉県船橋市出身

麻布高校 卒業(1999年03月)

東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース 卒業(2003年03月)

東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 修士課程 修了(2005年03月)

日本学術振興会特別研究員 (DC2)(2006年04月〜2008年03月)

ドイツBielefeld大学 Visiting Student(2007年04月〜2007年09月)

東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 博士課程 修了(2008年03)

東京大学人工物工学研究センター 特任研究員(2008年04月〜2009年11月)

東京大学大学院工学系研究科 特任研究員(2009年12月〜2012年03月)

中央大学理工学部精密機械工学科 助教(2012年04月〜)

【趣味】

自転車、サッカー、お酒

【研究】

学生の頃は、「作業者意図の推定に基づく卓上作業支援システム」に関する研究をしていました。これは、机の上で人間が行う様々な作業を、ロボティクスの技術を利用して支援してあげようというものです。 具体的には、作業に必要なものを持ってきてくれたり、不要なものを片付けたりしてくれる自走式トレイシステムを開発しました。人間の手や視線の動きを認識する画像処理技術、それらから人間の意図を推定する統計的なモデル化手法、人間の意図に従って適切なタイミングでトレイを移動させる手法などを統合することで、このシステムを実現しています。

東京大学での特任研究員時代には、縁あって以下に挙げるような様々な研究に携わりました。 – 人間・ロボット共存環境での移動ロボットの安全かつ効率的な動作設計 – 知能化環境における物体の位置管理 – 環境情報を利用した無線LAN端末の位置推定 – ふわふわディスプレイの開発 – ヒューマン・マシン・インタラクションにおける能動性と意志作用感が認知能力に与える影響の解析 – 歩行者の意図を考慮したモデル化 これらについて興味がある方は https://tamlab.jp/researches.html をご覧ください。

2012年の4月に中央大学に着任してからは、人間とロボットの円滑なインタラクションの実現を目指して研究を行っています。 我々人間は、他者とのインタラクションにおいて、相手の行動を観察し、それに基づいて相手の意図を推定したり、相手の次の行動を予測したりし、その上で自らの行動を決定するということを行っています。円滑なインタラクションのためには、このような意図推定や行動予測が非常に重要なのですが、一方で我々はこれだけではなく、自らが積極的に動くことによって、相手の行動を誘導するということを行っています。 このような他者行動の誘導をロボットに実現させることを目指して研究をしています。現在は、人間が行う非常に巧みな他者行動の誘導動作を解析することを目的とし、特に極端で巧みな例として手品に着目して研究を行っています。 手品の世界においては、他者の注意を誘導する技術をはじめとして、インタラクションにおける重要な知見が数多く積み上げられています。これらの知見を工学的に応用するべく、人間の動作・視線の解析を通じて、モデル化をしていこうと考えています。

 

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