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知的加工システム研究室（井原研究室）
井原研究室
井原研は，学部生11人/院生8人の計19人で構成され3B122(3号館地下1階)と2233(2号館2階)を拠点として日々努力を重ねています．
【研究室の雰囲気】
井原研究室を一言で表すと自学自習です．先輩や先生からの助言もありますが，基本的に自身で理論構築から実験までを行う自由度の高い研究室です．課題等が少ない代わりに自分で時間の使い方を考えなければいけないので，実行するときに実行できる人が向いている研究室です．ちなみに，お昼などは院生を中心に自炊が始まります．経済的にも優しい研究室です(~-~)/ 研究生同士とても仲が良いです♪
～普段の研究室の雰囲気～
【研究概要】
本研究室の研究目的は「機械加工」に関する精密さの追及です．そのために機械加工における「科学的要素」と「人間的要素」について研究を行っています．奇異に感じられるかも知れませんが，精密な加工の全体像を把握するために「科学的要素」に加えて必ず熟練技術や匠などといわれる「人間的要素」についても旧来から語られる要素なのです．これら2要素について2班ずつに分かれて研究しています．
【研究班について】
各研究班について紹介します．
◆ 科学的要素研究班
M4 (Micro Meso Mechanical Manufacturing)班
研究テーマ：「鉄鋼材における切削加工研究」
この本研究では，鉄鋼材の加工時におけるメカニズムの解明を目的としています．実験としては工作機械を用いた切削力測定やEPMA・SEMを用いた分析・観察，またPCを用いてのシミュレーションも行います．それらを用いて，加工時の様子や問題となるような現象を解明し，より良い切削加工の確立を目指しています．
MEMS (Micro Electro Mechanical System)班
研究テーマ：「AFMを用いたナノ機械加工」
MEMS班では加工現象を理解するにあたり，実験的検討に加え，第一原理分子動力学法，反応拡散理論といった解析的検討からも積極的に検討しています．それらの検討によって，高微細かつ高精度な加工を安定して実現することが目的です．下図左はナノスケールの試料表面を観察でき，本研究では加工装置としても用いるAFM，右は加工例です．
AFM(SHIMADZU, SPM-9600) 加工例（溝加工）
◆ 人間的要素研究班
ハーネッシング班
研究テーマ：「技術開発促進のための生産システムの研究」
本研究班では，人的要因のひとつである集団主義－個人主義という集団の人的構成特性などに着目し，実験とシミュレーションを行いながら，技術開発のための最も適した人的構成を検討し，同人的構成法についての提案を行います．これによって，工場などでの製作集団で，生産開始から即座に高い質での生産を可能とすることを目標として研究しています．
NewOJT班
NewOJT班では，企業の生産拠点のグローバル化，技能伝承問題といった背景のもと，NewOJT(On the Job Training)システムの構築を目的としています．移動型アームロボットによる実技指導や遠隔地からの技能者による教育といったものを軸とし，シームレスな工場安全管理システム，ニューラルネットワーク，スケジューリングといった研究を行います．右の図は我々が提案しているNewOJTシステムの概略図です．
NewOJTシステムの主な機能
・学習者は工作機械の使い方をロボットに聞く．
・ロボットは工作機械の使い方を実演してみせる．
・技能者はPCを通して学習の様子を監視できる．
・シームレスな管理システムによって安全を確保する．
・画像処理によって，学習者の教育を補助する．
etc…
◆ ３号館地下２階 ～加工組立室～
加工組立室の鍵は井原研が管理しています．共通の機械ですので使いたい時はお気軽に申し出て下さい．
CNC旋盤，CNCドリル，ボール盤，ドリル研削盤，旋盤，バンドソー，高速切断機，etc…
以下の写真は学部３年生の精密機械工学実験Aの実験の様子です．
(a)CNCドリル (b)CNC旋盤
学生実験の様子
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