2009年度 精密機械工学科卒業式

全体の卒業式後に,各学科に分かれて学科卒業式を行いました.
2009年3月24日(水),14:30~,5333号室

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  畠山賞授与 小林大夢 

 

学科主任祝辞(戸井武司先生)

 本日は,精密機械工学科の教職員を代表して,一言はなむけの言葉を述べさせて頂きます.

 159名の卒業生諸君,中央大学理工学部精密機械工学科の卒業おめでとう.また,本日ご臨席賜りましたご父兄の皆様は,ご子息のご卒業までの長い学生生活を暖かく見守り,共に歩んでこられ,無事に今日の日を迎えられたことに感激もひとしおのことと存じます.

 さて,卒業生諸君は大学生活から何を学んだでしょうか.一般教養科目や精密機械工学の専門科目,製図や学生実験など夜を徹してのレポート作成もよい思い出となっているのではないでしょうか.また,卒業研究では指導教員や大学院の先輩たちとの交流から,研究の楽しさや厳しさを学んだのではないでしょうか.さらに,サークルやアルバイトから人と協調することの重要性を学んだことでしょう.

 2008年9月のリーマンショック以来アメリカ経済に対する不安が広がり,世界的な金融危機へと連鎖し,日本経済が冷え込んでいます.卒業生諸君の中には希望する企業の求人取り止めや採用数の削減などで厳しい就職活動になった人もいることでしょう.このような状況下でも,中央大学の精密機械工学科は,他大学と比較して非常に好調な求人数を獲得し続けています.それはなぜでしょうか.精密機械工学科は1949年に設置され昨年60周年を迎え,輩出した卒業生は精密機械工学科のみで1万人以上となり,最先端の技術分野を牽引する卒業生が多数います.不況下でも変わらない求人は,精密機械工学が裾野の広い技術分野であり多方面で必要とされ,また卒業生の活躍が評価されていることに他なりません.卒業生諸君は,逞しい先輩方に負けないように社会でまたは大学院で第一線のエンジニアとして高い目標を達成する努力を続けてほしいと思います.

 ここで,これからの人生で重要となる3つのことをお話しましょう.

 まず第1は,“独自の技術を身に付ける”ことです.大学までの長い学習は知識体系を学ぶことが主で,卒業研究以外では他人と異なることをする機会は少なかったと思います.これからの社会や大学院では,お父さんやそれ以上の世代の方々と議論を重ねながら仕事や研究を進めていくことになります.そのときの武器は独自の技術であり,よい技術は必ず皆が認めてくれます.大学で学んだ知識は必ず役立ちますが,知識だけではよい技術は生み出せません.そこに自ら築いた知恵を活かすことが重要です.今後も日々の勉学を続けながら,知恵により人とは異なる独自の技術で勝負してほしいと思います.

 次に第2は,“信頼される人材になる”ことです.「ローマは一日にして成らず」という言葉がありますが,「信頼は1日して得られず」です.逆に考えれば,信頼を失うことは非常に容易で,最近の自動車メーカの例もあるように,長い間に築き上げた信頼はいとも容易く失ってしまいます.信頼を得るには,1)約束を守ること,2)give and takeの関係を保つこと,3)他人の気持ちになって物事を考えることなど社会人としての基本的な態度を身に付け,継続することが重要です.信頼される人材になれば,人脈は自然と広がりより高度な仕事や研究を成し遂げるチャンスが増えます.

 最後に第3は,“自己管理を適正に行う”ことです.学生時代は飲んだ勢いで多少羽目を外したり,また暴飲暴食や昼夜逆転など身体に無理を掛けた生活をした人もいることでしょう.しかし,これからは自制心や健康管理が非常に重要となります.自分のためと同時に他人への影響を常に考えることを忘れないで下さい.今後は単独でできることから,複数の人と連携することが増えますので,自己管理が悪いと他人へ迷惑を掛けることになります.これからの集団社会では,昨今問題となっているような自己中心的な行動を慎むことも忘れないで下さい.

 ここでお話した3つ“独自の技術を身に付ける”,“信頼される人材になる”,“自己管理を適正に行う”ことを今後の術として実践し,未知の技術分野に果敢に挑戦して,日本および世界から注目されるような人材となってほしいと思います.

 さて,今年度は皆さんの卒業と共に精密機械工学科の村奈嘉与一先生が定年退職されます.村奈嘉先生は1965年に着任され45年間に渡り熱心に教育研究活動をされ,学内外の要職や精密機械工学科の卒業生を取りまとめる同窓会会長も歴任されました.一方,今年度は精密機械工学科で初の女性新任教員2名,新妻先生および杉本先生が着任され,また来年度は新たに新任教員3名が着任されます.さらに,2年後の2012年には新しい9階建ての新校舎が後楽園キャンパスに竣工し,現2号館は解体され,新しい研究環境が整う予定です.我々教職員は精密機械工学科の発展に今後も邁進して参ります.卒業生諸君は時折立ち寄り,精密機械工学科の発展する様子を見て頂く共に,立派に成長して社会で活躍している姿を我々に自慢して下さい.また,卒業後は先輩として在校生諸君に貴重なアドバイスや,社会での経験を披露するなど今後の中央大学への支援もよろしくお願いします.

 これからの人生は敷かれたレールがない,大海原への旅立ちとなります.その中では今まで経験したことのない苦労も少なからずありますが,千里の道も一歩からと言われるように,あせらず,地道に,コツコツと努力を続け新しい道を自ら切り開いてほしいと思います.卒業生諸君のこれからの益々の飛躍を期待しています.以上簡単ですが,はなむけの言葉に代えさせて頂きます.

以上

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