平岡研究室助教 川原田寛先生

精密機械工学科に2011年4月に赴任された,助教の川原田寛先生を紹介します.

【経歴】

佐賀県立 致遠館高等学校卒業 (1998/03)

東京大学 理科一類修了    (2000/03)

東京大学 工学部計数工学科数理情報学専攻卒業  (2002/03)

東京大学大学院  情報理工学系研究科数理情報学専攻修士課程修了(2004/03)

東京大学大学院  情報理工学系研究科数理情報学専攻博士課程修了(2007/03)

理化学研究所 VCADシステム研究 研究員  (2007/04~2011/03)

現職  (2011/04~)

18歳で東京に来てから10年以上経ちました.はじめは電車に乗るのもオタオタし ていましたが,今は車がいらないので住み心地がよいです.学生のころから数学 が好きだったのですが,特に図形や幾何などが得意でした.大学で研究室を選ぶ ときも,それが大きく影響しました.好きなことしかやらないだけかもしれませ んが.

【研究】

修士や博士のころは,コンピュータグラフィクスや CAD(計算機支援設計)で使 われる細分割という手法について研究していました.図1のように粗いポリゴン から細かく滑らかなポリゴンを作る手法で,映画やゲームなどでキャラクターを 作るときに使われています.数学的に言えば補間法の一種で,CAD にも応用され ています.

博士終了後からボリュームメッシュ(四面体や六面体等で空間を区切っているメ ッシュ)の研究を始めました.ボリュームメッシュは物理シミュレーションで用 いられることが多く,シミュレーションとCADとの融合を目指す次世代CADの基本 モデルです.

図2,図3のように物体表面が与えられたときに,内側に四面体や六面体をうま く敷き詰めることを”自動で”行うことが目的です.簡単に思えるかもしれません が,シミュレーションに利用するためにはボリュームメッシュが幾つかの条件を 満たす必要があり,条件を満たしつつの自動化は20年以上研究されている難しい テーマです.シミュレーションを行うために人手を割いてボリュームメッシュを 作成している企業も沢山あります.

【学生へ一言】

“学校の勉強は社会に出てから役に立たない”,”勉強しても就職には関係ない”等 の意見は一部当たっていますが大抵間違いです.大学で教える学問の範囲は広く, 自分で勉強できるのはそのほんの一部です. それがピンポイントに会社に入った後に使える確率はそう高くありません. ですが,大学のカリキュラム(特に1,2年次)は社会のニーズを無視して作られ ているわけではなく,むしろ社会にでてから使う確率が高い順に採用されていま す.私も企業が,とある問題で困っているとの話を聞きますが,大学の勉強を網 羅していれば解決策や次善策を思いつけるケースだと思うことが多いです.

勉強しても報われる確率が低いからと言って,全く勉強しなければどんな問題も 解決できません.逆に勉強すればするほど,報われる確率は上昇するのです.

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