2011年度 精密工学専攻 入学式,懇談会

2011年4月4日(月)に専攻の入学式が行われましたので、ご紹介致します。なお震災の影響で残念ながら全体の入学式は開催されず、専攻のみでの開催となりました。

   

初めに、梅田教授からの祝辞を頂く大学院1年生。

ーーーーー初めに、専攻主任から以下の祝辞を頂きました。ーーーーー

2011年度 精密工学専攻 入学式 祝辞

2011年4月4日

精密工学専攻 主任 梅田

 精密工学専攻へ進学した皆さん,おめでとうございます.教職員を代表して皆さんに祝辞を述べます.

 まずは,震災で被災された方々に,お見舞い申し上げます.皆さん全員が多かれ少なかれ被害を受けている訳ですし,親戚の方やご友人が大きな被害を受けた方もいると思います.もしかしたら大切な人を亡くされた方もいるかもしれません.心から哀悼の意を表します.

 この震災で皆さんが痛感していることの一つは,当たり前のことの大切さではないでしょうか.大学院で当たり前に研究や勉強をできることの幸せを感じて欲しいと思います.そして,今この状況で,皆さんにはいつも以上に,研究や勉学に打ち込んで欲しいと思っています.皆さんご存知の通り,近年元々厳しい経済状況だった上に,今回の震災,そして原子力発電所の事故で,社会情勢の先行きが極めて不透明です.この状況で皆さんがやるべきことは,大学院生としての実力をつけることです!講義をしっかり受けて更なる知識や思考を身につけることは勿論大切ですし十分頑張って欲しいですが,それ以上に大切なのは,研究です.与えられたものをしっかり理解して身につければよい講義と違い,自分で問題を見つけ,そしてその問題を解決する方法を見いだしていく,研究ではそういう過程が不可欠です.社会が大学院生に求めるのは,そういう高いレベルでの問題解決能力です.君たちは,精密機械工学科から選ばれて精密工学専攻に進学したエリートです.是非,良い意味でのエリート意識を持ち,その立場にふさわしい能力を,最大限努力して身につけて欲しいと思います.

 大学院は,時間があっという間に過ぎます.講義がはじまって,それを頑張っていると(大学院の講義ですからレベルも高く理解するのも勿論大変です),はっと気がつくと就職活動がはじまってそちらに時間を取られ,やっと就職が決まるともうM2の半ば,などということになりかねません.きちんと自己管理をし,研究に十二分に時間を割いて下さい.

 また,理工系の大学院生として,是非正確な分析力,判断力を持って下さい.例えば沢山出てくる放射能に関する最近の報道に対しても,放射線とは何かを理解し,単位をきちんと理解し(シーベルトとシーベルト/hを間違えない,接頭語を間違えない),放射能の影響に関する定量的な判断を行うなど,皆さんは出来るはずです.

 最後になりますが,学科と違い,専攻では学生数もそれ程多くなく,一人一人の顔が見えます.また,TAなどで皆さんに学科の教育などにお手伝いをお願いすることもあります.学生の皆さん,教職員を含めた,いわば精密ファミリーの一員として,皆さんを歓迎し,活躍を心から期待しています.

ーーーーー以上ーーーーー

次に、学生代表の答辞です。

   

熱意のこもった答辞でした。(来年は答辞も掲載する予定です。)

さらに、教員紹介がありました。

   

精密工学専攻の頼れる教授陣と、各教授からのお言葉を頂く大学院1年生。

そして最後に、教員の方々と学生の懇談会が行われました。

   

   

先生方と夢を語り合う学生達!!

(右下は入学式運営のお手伝いをしてくれた大学院2年の方々)

後楽園キャンパス内の桜はまだ満開ではありませんでしたが、皆さんの研究と共に満開になる事を願っております。

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