大久保研究室助教 古屋耕平先生

精密機械工学科に2010年4月に赴任された,助教の古屋耕平先生を紹介します.

出身

山梨県甲府市.実家は蕎麦屋を営んでいる.

祖母の家は桃農家です.(研究室で桃を食べさせていただきましたが,とてもおいしかったです.)

経歴

■高校

甲府第一高等学校に通っていました.強行遠足という行事があり24時間の制限時間で100km歩きます.寝ません.座りません(立ち上がれなくなる).ただひたすら歩き続けました.懐かしい思い出です.部活は弓道部でした.地区3位になったことがあり新聞に載りました(一度だけ)!

バイクが好きで最初に乗ったスクーターはHonda Dioでした. その後バイトしてNSR50を購入.友達とツーリングに行きました.近くに昇仙峡という峠がありました.大学時代はSuzuki GSX400に乗っていましたが,危険な思いをして以来,バイクには乗っていません.皆さんも気をつけてください.

■大学は山梨大学,その後,都立大学へ

 大学時代に読んだ教科書,材料力学要論が面白かったです.著者のティモシェンコ曰く「われわれは走る前に歩くことを学ばなければならない」という感じで,初歩から丁寧に書いてありました.この本を読んで以来,勉強するようになりました.材料力学の発展系である弾性論も,とても面白かったです.応力関数を使った解き方がカッコよくて材料力学の分野に進もうかと思いました.しかし,最終的に機械力学の分野に進みました.理由は簡単で,有限要素法などの数値計算アニメーションを見て,さわってみたいと思ったからです.大学で数値計算を主にやっていたのが機械力学研究室でした.

 その後,都立大学大学院へ進学して修士,博士過程を過ごしました.学位論文は構造音響連成系(自動車の室内騒音)の最適化についての論文でした(図1).

■社会人デビュー

 大学院博士課程修了後,株式会社”くいんと”で構造最適化ソフトウエアを開発していました.構造最適化はコンピュータを使って最適な部材配置や形状を求める方法で,軽量化や性能向上を行う際に利用されます.図2は位相最適化と呼ばれる方法で,荷重支持に適した部材配置を求めています.図3は形状最適化と呼ばれる方法で,最適な形を求めています.ここで示した最適化問題はMBB梁(Messerschmitt-Bölkow-Blohm)と呼ばれ広く知られた問題です.図4に第二次世界大戦中に製造されていたMesserschmittの翼骨格を示します.最適化結果と同じ構造が確認できます.

 現在,研究室では図2, 3で示した位相最適化,形状最適化のプログラムを作成中です.

 

現在行っている研究

構造最適化と自動車の振動騒音を対象としたロバスト設計について研究を行っています.現在,研究の準備段階ですが,そろそろ成果を出さなければと思っています.

担当授業

力学演習(3, 4組)

精密工学実験B 音響の実験

趣味

山登り

山梨大学山岳部に所属していました.この前は研究室の生徒と富士山に登りました.写真は登山前と登山後のものです.正直,高山病でしんどかったです.

古屋先生から一言

振動騒音の数値計算をやりたい人はぜひ大久保研究室に.自動車関係に興味がある人もどうぞ.山に登る人も歓迎.

富士登山後の集合写真 2列目一番右が古屋先生です.

関連記事:

タグ:

文字の大きさ