材料工学研究室(金澤研)

材料工学研究室

 

 研究室の雰囲気としては,派手さはありませんがこつこつ毎日頑張っています.特に最近は先生のご退官が近いこともあり,引継ぎ続けられていた研究成果をとりまとめるため,忙しさが増しています.

 研究室メンバーは金澤先生をはじめとして,助教授1人,B4:12人,M1:3人,M2:2人となっています.研究室の基本的行事としては,毎週の報告会を行っています.研究の進展を報告し,意見を交換することで今後の研究計画を立てます.また学部生は週に一度勉強会を行っています.先生が用意した資料を読みこみ理解を深めます.また研究において様々な試験機を扱うので,実験装置の使い方を学ぶ実習を行っています.また夏や冬の打ち上げ,年末にはOB会などを行い親睦を深めています.

 写真は前期までの研究成果を発表する中間報告会後の打ち上げの様子です.img_08601

 本研究室では特に金属の疲労破壊という現象について研究を行っています。疲労破壊は一度では破壊しないような弱い負荷でも,繰り返し与えるといつか破壊に至るという現象です。疲労破壊は様々な機械や構造物において未だに多くの事故の原因となっています。疲労破壊について研究を行い,検討することでそうした事故が抑制されればと思い研究を行っています。

 主な研究テーマについては今後ホームページに載せていこうと考えていますので是非チェックしてみてください.
https://www.mech.chuo-u.ac.jp/~kanalab/

 簡単な実験装置の紹介と,研究を紹介します.

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 写真は回転曲げ疲労試験機です.主に6000rpmで試験することが多いのですが,負荷荷重を小さくした高サイクル試験ですと破断するまでに10日近くかかることもあります.そのため,ミスをしてしまうと研究の進展を大きく妨げることになってしまいます.

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 写真は内部破壊を起こした供試材の破断面です.一般的に疲労破壊は表面から傷が入り徐々に進展して破断しますが,表面を硬化させ高強度化した材料では,内部からき裂が進展し破壊することがあります.近年の機械構造物の長寿命化を考えると,この内部破壊が今後より問題になるのではないかと考え,バニシング加工や,ショットピーニングなど機械的な表面硬化処理を行った供試材を用いて研究を行っています.

 研究は主に一階の実験室(2141)で行っています.実験室には疲労試験機や硬さ試験機など様々な装置があります.オープンキャンパスや研究室公開でお見せできると思いますので,ぜひ一階2141号室に見学に来てください!M0の卒業とともに先生がご退官されますので,今までの研究成果を取りまとめるため忙しさは増していますがやりがいのある研究が出来ると思います!

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