大学院学内推薦ガイダンス

 

精密機械工学科3年生諸君へ

 

2011年度大学院前期課程の学内推薦入試のガイダンスを開催します。

推薦入試による大学院精密工学専攻への進学を考える諸君は必ず出席して下さい。

*推薦候補者リストはすでに3階の掲示板に掲示してあります。

 

日 時:3月10日(木)13:00~(30分程度)

場 所:3300号室

詳細は 2011推薦入試ガイダンス

  

 


2010年度卒業論文発表会

2010年度の卒業論文発表会が,

2011年2月23日(水) 10:00~16:50

4室(5333,5334,5335,5336)にて行われました.

皆さん,4年間の集大成とも言える卒論を堂々と発表していました.


新2号館の様子 (2011年2月号)

Webマスターの技術員高橋です.

「院生記者による学科&研究室紹介」をご覧いただきありがとうございます.
院生に代わりまして御礼申し上げます.

学科が運営するWebサイトには様々ありますが,アクセスログを見ると,ここの「公式ブログ」のアクセス数がダントツ1番です.検索キーワードも就活,研究,受験など多様で関心の高さが伺えます.

理工系の学生は,学部時代から毎週毎日のようにレポート提出があり,3年以上になると実験などの授業も入り,とても忙しい状況にあります.

院に入れば,更に,連日連夜,研究室に泊まり込み研究&実験に明け暮れ,中間報告や論文をまとめたり学会へ参加し発表をしたり,また,修士1年後半に入ると就活が加わり目まぐるしく動いています.

そして,修士2年になれば,学部4年生や修士1年生などの面倒も見つつ,自分の研究テーマをよりよいものにするため,ラストスパートが始まります.

そんな忙しい,修士1年や2年の院生達が,空いた時間で作成してもらっているのが,本ブログ「院生記者による学科&研究室紹介」になります.

今後もよろしくお願い申し上げます.

さて,

本日,先行して新棟を見る機会がありました.
(※精密が入るエリアは未完です.引越も夏になります)

お見せする写真は,4月に入れば見ることができる範囲です.


2010年度修士論文発表会

2010年度「精密工学専攻修士論文発表会」が,

2011年2月22日10:00~16:30

3教室(5334・5335・5336)にて行われました.

総テーマ数は「48」でした.

ベストプレゼンテーション賞

毎年,各教室ごとに先生方による投票で決定されています.

本年度は5334号室で同率一位のため4名の方が受賞されました.

  • 空気圧人工筋肉を用いた大腸内視鏡搭載型蠕動運動ロボットの開発

発表者:樋髙裕也さん

Q1 発表を終えて、今の率直な感想をお聞かせください.
→受賞できると思っていなかったので,驚いています.受賞できたのも,研究を支えてくれた先生・友達・後輩・家族のおかげです.

Q2 発表前から、ベストプレゼンテーション賞を意識していましたか?
→賞は意識せずに,精一杯出せる力を出し切りました.

Q3 受賞できた一番の要因はどこにあるとお考えでしょうか?
→研究に対する思い入れと練習量だと思います.

Q4 発表時に、特に気をつけた点はありますか?
→聴衆の方を向いて語りかけるように発表することです.

Q5 発表練習はどのくらいおこないましたか?
→全部で8回行いました.

  • ポテンシャル法による進行波型全方向移動ロボット(TORoⅢ)の経路追従制御

発表者:山本雅之さん

Q1 発表を終えて、今の率直な感想をお聞かせください.
→3年間の研究の集大成を無事に発表することができて,とてもうれしいです.

Q2 発表前から、ベストプレゼンテーション賞を意識していましたか?
→発表することで精一杯だったので,特に意識していませんでした.

Q3 受賞できた一番の要因はどこにあるとお考えでしょうか?
→一生懸命,自分の研究を聴講者の方々に伝えようとしたことだと思います.

Q4 発表時に、特に気をつけた点はありますか?
→発表時間に気を付けました.

Q5 発表練習はどのくらいおこないましたか?
→実際に行った発表練習は5,6回です.発表の脳内シミュレーションは数えられないくらい行いました.

  • 1自由度の操作による6自由度遠隔組立作業

-仮想面の利用-

発表者:天内勇樹さん

Q1 発表を終えて、今の率直な感想をお聞かせください.
→発表が無事に終わり、ホッとしています.

Q2 発表前から、ベストプレゼンテーション賞を意識していましたか?
→特に意識はしていませんでした.

Q3 受賞できた一番の要因はどこにあるとお考えでしょうか?
→なるべく専門用語を使わないように気をつけました.

Q4 発表時に、特に気をつけた点はありますか?
→噛まないようにして、リズムを崩さないようにしました.

Q5 発表練習はどのくらいおこないましたか?
→5日ぐらい行いました.

  • 腸管構造を規範とした蠕動運動型ポンプの開発

~ユニットの幾何学的形状モデルの導出~

発表者:鈴木一将さん

Q1 発表を終えて、今の率直な感想をお聞かせください.
→とにかく嬉しいです.

Q2 発表前から、ベストプレゼンテーション賞を意識していましたか?
→うまく発表できたので,発表後から意識しました.

Q3 受賞できた一番の要因はどこにあるとお考えでしょうか?
→研究を一生懸命頑張った成果だと思います.

Q4 発表時に、特に気をつけた点はありますか?
→とにかく,わかりやすくすることに気をつけました.

Q5 発表練習はどのくらいおこないましたか?
→10回ぐらい行いました.


新2号館 工事の様子 12月号

2010年3月から始まった新2号館の工事の様子について報告します。

こちらが現在建設中の新2号館です。

そして、新2号館上から見ると、

骨組みや外壁が少しずつ出来上がってきています。

『新2号館 工事の様子 10月号』のブログと比べ、

新2号館建築工事が進んでいるのがわかります。

現在行っている新2号館建築工事は2011年1月に終了予定です。

最後に、現2号館の写真です。

新妻研究室の実験部屋及び居室です。

最後に、松本研究室の実験部屋の写真です。

今後も現2号館及び新2号館について報告致します。


戸井研究室助教 Cho, Wan-Ho先生

精密機械工学科に2010年4月に赴任された,助教のCho, Wan-Ho先生を紹介します.

「経歴」

‐中央大学理工学部精密機械工学科助教 (2010/04/01-)

‐Part-time lecturer in the Department of Aerodynamic, Chungnam National University (2009/03-2009/06)

‐Post doctor in the School of Mechanical, Aerospace & System Engineering, KAIST, Korea (2008/09-2010/02)

‐Korea Advanced Institute of Science and Technology,Mechanical Engineering博士課程修了(2008/08)

‐Internship student in the Lab. of Acoustical Imaging and Sound Control, Faculty of Applied Sciences, Delft University of Tech., The Netherlands (2006/11-2007/05)

‐Korea Advanced Institute of Science and Technology,Mechanical Engineering修士課程修了(2004/02)

‐Korea Advanced Institute of Science and Technology,Mechanical Engineering卒業 (2002/02)

‐Young-Deung-Po High School卒業 (1998/02)

私は韓国出身であり,今年の3月から日本での生活を始めました.以前は韓国のKAISTという工科大学で学部から修士,博士,ポスドクまでの12年を過ごしましたので(間に半年のオランダ生活も入ってますが),今が人生の大きい転換期でもあります.自分が昔から研究しているのは‘音’に対してです.詳しくは望ましい形の音を作り出す方法を研究しています.事実,これは趣味の一つでもあり,いい音を出す装備や環境に興味を持っています.これは趣味欄でよく出てくる‘音楽鑑賞’とは少し距離があり,(もちろん音楽も好きで良く聴きますが),良い曲より 良い音そのものへちょっと傾いていて,良いオーディオや公演場などで音を聴くのが好きです.

「研究について」

音場制御とは一般的にオーディオのような能動的に音を出す装備を用いて,望ましい音が聞こえるようにする様々な工夫を言います.広い意味では音源だけではなく,反射や残響に関わる環境を設計するのも音場制御の作法に含まれます.音場制御と言ってもその中に色んなものがありますが,大きくは周波数応答(もしくは時間応答)制御と空間制御の二つに分けることが出来ます.周波数応答制御は分かり安く言うと,音質の制御です.例えば図1にある二つの波形を同じトラムの音ですが,残響を大きくするか少なくするかによって波形も変わり,聞こえる音の印象も大きく変わります.このように時間軸で響きを入れたり,ある周波数代域の大きさを調節するによって,聞こえる音の音質を制御することができます.

図1  周波数応答(時間応答)制御:(上)残響が少ない音,(下)残響が多い音

音の空間的制御とは音の流れや分布を制御することであり,自分が主に研究して来た分野でもあります.音は波動であり,その重ね合いによって音の流れや分布が変わります.なので,多数の音源を用いて,その音源から出る音の大きさや波面の位相を制御すれば,多様な形の音場を作るのが可能です.例えば,図2のように二つの音源が同じ位置に置かれていても,その位相によって全く違う音場が得られます.その位相差を上手く調節すれば図3のように波面が流れる方向を変えることも可能です.

図2 位相差による音場の変化:(左)同位相の音源,(右)逆位相の音源

図3 位相制御による方向制御

皆さんにもお馴染みである‘ステレオ’は音源間の大きさの比率を調節するによって音が流れてくる方向を再現する方法です(図4).近年,DVDやBlue-rayなどで標準として採用されている5.1,7.1チャンネルもこのステレオの理論を元で音源を増やしたものと理解すれば良いです.過去には音源の数を増やすのが難しいかったため,色んな音場制御方法が開発されてもなかなか実用化には結びつかなかったですが,最近はハードウェアの発達により値段も下がり,実用化に向けての試みも活発になっています.例えは,NHKでは次世代放送標準に投入する目的で22.2チャンネルのシステムを提案しており(https://www.nhk.or.jp/strl/vision/jp/r1-3-1.html),100チャンネル以上のシステムも実現されています(図5).

図4 ステレオの原理

図5 2008年Audio Engineering Society Conventionで展示されたWave Field Synthesis

(Berkhout, J. Audio Eng. Soc., 1988)システム

自分の研究は逆問題的接近を利用した音響要素の設計です.簡単にゆうと望む形の音場が与えられた場合,音に影響を与える色んな物の特性を決める方法です.逆問題的接近というのは結果から原因を求める方法をいいます.物理的な考えでは全ては原因(条件と入力)があってそれによって結果が現れるものであり,物理現象を表現する運動方程式などもそんな流れで作られます.しかし,何かを作る時は望む結果があって,それを得る為の何かを設計することになります.その場合,一番ダイレクトな方法は,原因になる要素と結果の間の関係を導き,それの逆をとって望む結果を掛けるにより,原因になる要素の条件を導く方法です.しかし,その時には実際適用可能な解を求めるために,色んな工夫が必要であります.そのような方法を音響問題に適用して色んな複雑な音場を作り上げるのが自分の研究内容です.図6はその例題として,一つの空間の中で一部にはとが流れ,その隣は静かな状況を維持する物を行った結果です.

音を出すのは非常に簡単ですが,良い音を出す,というのは奥が深いものです.良い音を感想する環境を揃えるためにも,オーディオシステムだけでは無く,それを良く響かせる空間,周りに迷惑にならないようにする施設など様々なものが必要です.いつかは自分が学んで研究して来たことの全てを生かしたリスニングルームを立てることを夢見ながら研究を続けています.

図6 逆問題的接近を利用した音響要素の設計の例題

「学生さんに一言」

‘諦めなければ夢は叶える’とか世間では簡単に言いますが,正直,現実はそんなに甘くはありません.でも頑張れば,形は違えども近づいた何かを得ることは可能です.人生の成敗は何をやるかではなく,どうやるかによって決まると思います.それなら,自分が頑張る気になれる方に進むのは如何でしょうか.


2010年度白門祭

☆2010年度白門祭☆

2010年11月1~3日に中央大学理工学部で白門祭が行われました!

    

3日には全研究室が公開され, たいへん賑わっていました。そのときの研究室紹介の様子をほんの一部ですが掲載します。

①平岡研究室(生産情報システム)                  ②大隅研究室(ロボット工学)

 平岡研      大隈研 

③辻研究室(計算材料力学)                      ④松本研究室(熱エネルギーシステム)

辻研        

⑤新妻研究室(ヒューマンシステム)                  ⑥中村研究室(バイオメカトロニクス)

        

⑦井原研究室(知能化機械加工)                    ⑧土肥研究室(マイクロシステム)

        

⑨井上研究室(生産環境工学)                     ⑩金澤研究室(材料工学)

        

⑪中山研究室(流体工学)                        ⑫戸井研究室(音響システム)

        

⑬大久保研究室(機械力学)                      ⑭梅田研究室(知的計測システム)  

        

今年の研究室企画大賞中村研究室でした!

おめでとうございます。   


大久保研究室助教 古屋耕平先生

精密機械工学科に2010年4月に赴任された,助教の古屋耕平先生を紹介します.

出身

山梨県甲府市.実家は蕎麦屋を営んでいる.

祖母の家は桃農家です.(研究室で桃を食べさせていただきましたが,とてもおいしかったです.)

経歴

■高校

甲府第一高等学校に通っていました.強行遠足という行事があり24時間の制限時間で100km歩きます.寝ません.座りません(立ち上がれなくなる).ただひたすら歩き続けました.懐かしい思い出です.部活は弓道部でした.地区3位になったことがあり新聞に載りました(一度だけ)!

バイクが好きで最初に乗ったスクーターはHonda Dioでした. その後バイトしてNSR50を購入.友達とツーリングに行きました.近くに昇仙峡という峠がありました.大学時代はSuzuki GSX400に乗っていましたが,危険な思いをして以来,バイクには乗っていません.皆さんも気をつけてください.

■大学は山梨大学,その後,都立大学へ

 大学時代に読んだ教科書,材料力学要論が面白かったです.著者のティモシェンコ曰く「われわれは走る前に歩くことを学ばなければならない」という感じで,初歩から丁寧に書いてありました.この本を読んで以来,勉強するようになりました.材料力学の発展系である弾性論も,とても面白かったです.応力関数を使った解き方がカッコよくて材料力学の分野に進もうかと思いました.しかし,最終的に機械力学の分野に進みました.理由は簡単で,有限要素法などの数値計算アニメーションを見て,さわってみたいと思ったからです.大学で数値計算を主にやっていたのが機械力学研究室でした.

 その後,都立大学大学院へ進学して修士,博士過程を過ごしました.学位論文は構造音響連成系(自動車の室内騒音)の最適化についての論文でした(図1).

■社会人デビュー

 大学院博士課程修了後,株式会社”くいんと”で構造最適化ソフトウエアを開発していました.構造最適化はコンピュータを使って最適な部材配置や形状を求める方法で,軽量化や性能向上を行う際に利用されます.図2は位相最適化と呼ばれる方法で,荷重支持に適した部材配置を求めています.図3は形状最適化と呼ばれる方法で,最適な形を求めています.ここで示した最適化問題はMBB梁(Messerschmitt-Bölkow-Blohm)と呼ばれ広く知られた問題です.図4に第二次世界大戦中に製造されていたMesserschmittの翼骨格を示します.最適化結果と同じ構造が確認できます.

 現在,研究室では図2, 3で示した位相最適化,形状最適化のプログラムを作成中です.

 

現在行っている研究

構造最適化と自動車の振動騒音を対象としたロバスト設計について研究を行っています.現在,研究の準備段階ですが,そろそろ成果を出さなければと思っています.

担当授業

力学演習(3, 4組)

精密工学実験B 音響の実験

趣味

山登り

山梨大学山岳部に所属していました.この前は研究室の生徒と富士山に登りました.写真は登山前と登山後のものです.正直,高山病でしんどかったです.

古屋先生から一言

振動騒音の数値計算をやりたい人はぜひ大久保研究室に.自動車関係に興味がある人もどうぞ.山に登る人も歓迎.

富士登山後の集合写真 2列目一番右が古屋先生です.


新2号館 工事の様子 10月号

2010年3月から始まった新2号館の工事の様子を報告します.

まず,

次に,現2号館の写真です.

現2号館3階会議室

ここは研究室のゼミなどに使用されている部屋です.

そして,現2号館3階精密工学科事務室

次に,新2号館工事の様子です.

工事現場を上から見ると,

拡大すると,

となっています.

前回のブログと比べ,新2号館建築工事が進んでいるのがわかります.

現在行っている新2号館建築工事は2011年1月に終了予定です.


サイエンスセミナー

8/23に開催されたサイエンスセミナーの様子を紹介します。

参加してくださった中学生・高校生にはカルマン渦列という現象について実験・講義を通して学んでもらいました。

まずは、実験の様子です。

用意してもらう道具はこれだけ、牛乳パックで水槽を作ってから水槽に水を入れ筆ペンを使いインクを落とします。

参加学生と一緒に実験をおこないました。

 

割り箸やストローを使ってインクの中を通過させると渦が発生します。

渦を発生させるのは簡単そうに見えて意外と難しいです。

実験の後にはカルマン渦列についての講義を行いました。

参加者からは「流れの中に渦が生じてることを初めて知った」「流れを目で見たのは初めてだった」と言ってもらえました。


文字の大きさ